スマホをかざすと、お坊さんが飛び出て法話をしてくれる御朱印『話朱印』を頂くことができます。

　話朱印で話をして下さる渋谷隆芳住職は、登別の温泉街で宿坊を営まれてきたお坊さんです。世界各地から訪れる多くの方とお会いしながら、仏教を伝える活動をされています。

　話朱印ではその宿坊についての話や、お寺に伝わる様々な仏像の解説を聞くことができます。宿坊に泊まられる方はもちろん、登別に旅行に来られた方も聖光院にお参りされてみてはいかがでしょうか。

　観音山聖光院（地元では観音寺とも呼ばれています）は、北海道でも有数の温泉地・登別にあるお寺です。1895年（明治28年）に寺子屋として始まり、火事などを経て現在地に移転して建てられました。

　外観はビルのようですが中に入ると本堂があり、厳粛な空気が漂っています。

■聖光院の本堂

　この聖光院で有名なのは、本堂の厨子に安置された円空仏（観音菩薩）です。江戸時代の遊行僧・円空は日本中を旅しながら12万体の仏様を彫ったと言われる人物ですが、ノミの跡を残した彫刻技法と微笑みかけてくださるような表情に特徴があり、仏像好きな方には絶大な人気があります。また明治時代の彫刻家・三代目高村東雲の聖観音菩薩と化身観音像（合わせて33体）も必見です。

■円空仏と高村東雲の仏像

　またお寺には宿坊が備わっており、宿泊することも可能です。宿坊情報については、「宿坊研究会」の聖光院の宿坊紹介もご覧ください。

■宿坊の客室

　お寺の中には温泉もあり、宿坊に泊まるとこの登別の名湯を楽しむことができます。厳選かけ流しで疲労回復や筋肉・関節の痛み、胃腸・高血圧・ストレスによる睡眠障害、うつ状態などに効能があるとのことですよ。

■聖光院の温泉『観音湯』

　
　なお、隆雄さん・隆子さんという看板猫がいて、運が良いと出迎えてくれるかもしれません。二匹とも人懐っこくて、可愛かったです。

■隆雄さん＆渋谷住職